ステロイドは副作用が問題になることも多々ありますが、様々な病気の治療にきわめて有効であるため、副作用を減らしつつステロイドの高い効果を維持できるように工夫がなされてきました。
そのなかで、現在でも行われているのが1日おきで飲む、朝と夕方で飲む量を変える、という方法です。
この方法を行うにあたり、短時間型の薬では効果が途中で切れてしまうリスクがあり、長時間型の薬では飲み方を変えたところで薬の作用が長続きするために、工夫の効果が出にくいという問題があります。
その点、中間型のプレドニゾロンは作用時間が適度に長いため、こうした飲み方の工夫が活きやすいという特徴があります。ステロイドは自己判断で飲む量を変えたり途中で止めてしまったりすると症状が悪化する恐れがあります。
薬剤師は、決められた1日量を決められた期間、指示通りに服用することが副作用を起こさないために最重要であることを、患者さんにしっかりと伝える必要があります。