腸管出血性大腸菌O157は、汚染された井戸水や食肉を摂取する事が原因となり集団発生する事が多く見られます。他にも、野菜が原因となった事例や、動物とのふれあいで感染したという例もあります。

食品だけに関わらず、調理器具や人の手指などからの二次感染という例も報告されています。大腸菌O157の特徴は熱に弱いという事です。75℃以上で1分以上加熱すると死滅します。ですので、食中毒の起こりやすい時期は、加熱調理する事が大切となります。

症状としては激しい腹痛・下痢が挙げられます。発熱がなく、あっても一過性というのも特徴的です。水様便が出て、さらに悪化すると血便になります。これは腸管から出血している為このようになるのです。

治療は、輸血や抗生物質が中心となります。乳幼児や高齢者は溶血性尿毒症候群を合併する事があり、人工透析を行うという場合も有ります。